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日々の読書、愛犬たち、翻訳、手芸など


by ars_maki
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<   2018年 12月 ( 34 )   > この月の画像一覧

春雨集

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by ars_maki | 2018-12-29 11:53

小倉擬百人一首 61番

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いにしへの ならの都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな

思ふに添でおもハぬに おもハる々身の九重が 
勤めの憂ハのがれても 又眠られぬ現責となり 
花車が小刀針に替る矢田平が破竹あり 
実にや苦界を去て苦界に入とやいハん
 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 14:02

小倉擬百人一首 62番

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夜をこめて とりのそらねは はかるとも 世に逢坂の関はゆるさじ

啼ばこそ別をいそけ鶏の音の 其車尾に引きかへて 
見るもいぶせき迎ひの輿 憂を見返る丞相の
 袖に泪のかヽり船 日の照国も無を侘らん
 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 14:00

小倉擬百人一首 63番

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今はただ おもひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな

其身ハ流れの水調子 心の駒に拐かけて 
男おもひハ三味線の四ツ乳の裏へ五大力 
数書筆のさや割も 御国堅気の武士の意地
 今も噂に辰巳の五人切
 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 13:58

小倉擬百人一首 64番

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朝ぼらけ 宇治の川霧 たへだへに あらはれわたる 瀬々の網代木

不知ながらも千鳥が推量とハ 侍女の出過者 
兄貴ハ知れた闇愚殿とハ 悪言過た弟の嫉妬心 
恋の不叶平治ケ胸ハ 彼問答の地名に有 
花橘の小嶌が崎にはあらで 
腹立ばなのこぢれがさきとやいハん
 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 13:57

小倉擬百人一首 65番

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うらみわび ほさぬ袖だに あるものを 恋にくちなん 名こそをしけれ

吉岡一味斎が女が於菊 家僕友平を召連 
讐人京極内匠を尋ん為 諸国を廻る内 
摂州須广の浦にて敵に出会 返討に成の図
 柳下亭種員筆記


by ars_maki | 2018-12-25 13:55

小倉擬百人一首 66番

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もろともに あはれとおもへ 山ざくら 花よりほかに しる人もなし

ちる桜を見て こし方を思ひ 
流るヽ水に行末をわぶよし 
花ハ根にかへる共 ゆく水の戻らぬ事をいかにせん 
尾上に妻こふ鹿ならで 川をへだてし妹と背ハ 
かさヽぎの橋の中絶へて 銀河の岸に彳し 
二ツの星の様とやいハん
 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 13:50

小倉擬百人一首 67番

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春の夜の ゆめばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそをしけれ

彼村正の切味ハ 色にも手練の若衆より 
八重梅うたふ土手節ハ 其通ひ路の業呉事 
一節切とハ名を聞も いと憂し

 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 13:48

小倉擬百人一首 68番

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心にも あらで浮世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな

鯉にも恋の訓あれバ 今ハ吉田の松若も 
憂世をせばく荵売 広振袖と破衣と 
片身替の花の雨 開く名画の一軸ハ 
聖天町の法界坊を
 戯場にものせし鐘ヶ淵の起元
 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 13:46

小倉擬百人一首 69番

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あらしふく みむろの山の もみぢ葉は たつたの川の 錦なりけり

舅ハ非道の剣を研 夫ハ邪見の刃を磨く 
慕むべし 此貞婦諫を拒む二人が為に 
二月の池の氷と消て 
水に血しほの紅をながすハ 
我名の竜田に因むとやいハん
 柳下亭種員筆記

by ars_maki | 2018-12-25 13:44