日々の読書、愛犬たち、翻訳、手芸など


by ars_maki

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先日、ブルーメちゃんが月ちゃんの茶器を横にウトウトして
いるのを描いた。同時に眠りネズミのブルーメちゃんを連想
させた大御所『不思議の国のアリス』の眠りネズミを作った。

結局、ありきたりのものになってしまったのだが、
急須に入れられる眠りネズミというヴァージョンないし
モチーフもあったはず。
テニエル以外の挿絵画家の絵を見たが、眠りネズミは
あまり大きく取り上げられていないようなのだった。

そうした眠りネズミ軽視傾向のうちにあって、注目すべきはこれ。
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Albert Schindehuette, Album Fuer Alice: Eine Huldigung an
Lewis Carroll und >>Alice im Wunderland<< ,
Buechergilde Gutenberg, 1993, 92.

アルベルト・シンデヒュッテの絵。
墨絵のような感じですね!?
キャロルの写真からスタートして挿絵も描いているのかも
しれません。
写真は勿論、カラーではなく明暗だけのモノクローム。
そこで、明暗が基本の墨絵になっているというわけです。

でも、それだけでは、勿論ですが、終わっていません。
例えば、これを御覧ください。
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ibid., 90.
才能を感じるでしょう?!
チェシャ猫は神のような存在にも譬えられますね。
で、こんな絵が出てくるのも頷けるし、微笑んでしまうのでしょうか。

また、この画家の場合、テニエルの挿絵では脇役のキャラにも主役的な装いを
与えているところが特徴かもしれません。例えば、このネズミです。
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ibid., 58.

物語ではちょっと小うるさいネズミ。
この絵ではちょっぴりsweetな感じです。
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by ars_maki | 2007-08-31 19:37 | 読書

ワッペン ミイ

mimikaさんがムーミン谷の物語に登場するキャラの一人ミイの
マグカップやハンカチ、エコバッグなどを紹介されていた

マグは近くのデパートでも見かけたが、エコバッグとハンカチは
なかった。

マグを買ってもよかったのだが、それより、ミイのものを手作り出来ない
かと思って作ったのがこの二つのワッペン。

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下に敷いたのは更紗の生地。
傷んでいるが、図柄がとても繊細!
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by ars_maki | 2007-08-31 19:01 | 手芸
1週間前に腰痛を患ったため、ボクサー関係の贈り物がどうやら
残暑見舞いに間に合わないそうもない。

もっとも夏らしいものはこれ。
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間に合ったのは自分用だけ。
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とはいえ、ポシェットを作るのに描いたので、うちわの大きさに間に合っていない。
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by ars_maki | 2007-08-31 08:33 | 季節

製作再開

やっと白い靴のアグちゃんの刺繍を終えました。
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アグちゃんも刺繍しようと思ったのですが、辞めました。
白、黒、灰色は明暗を表わす、他の色のコントラストを表わすための色。
明暗の色が主になってしまうと墨絵に近くなりそうだからです。

mimikaさんならこういう失敗はやらないだろうなぁ・・・と思いながら、
ひたすら靴を刺繍していました。

明日にはポーチかバッグになっているでしょう。

アグちゃん以外にもブルーメちゃん、カオスくん、レックスくん、ディアナちゃん
たちが待っています。絵は着物の麻布だったものに描いています。
秋になったら少し淋しいかもしれないからです。
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by ars_maki | 2007-08-30 23:14 | 手芸

『ぼくの翻訳人生』 ii

工藤さんが売れた翻訳というのは、アンドレ・ジッドの『狭き門』と
サンテグ・ジュペリの『星の王子様』。
後者であるが、ボアのことをうわばみと訳した初版訳は改訳されるべき
だと工藤さんは言う。大蛇だけで充分だということだろうか。
うわばみと訳されていても、絵がついているので大きな蛇のことだと
分かるので、何も問題もないと思ったのだろうか、全く違和感を
感ぜずに読んでいた。

ロシア語やポーランド語が出来る人というのは英語が出来る人より
極めて少ないだろう。ましてや翻訳や通訳を志すとなると更に少数と
なろう。米原麻里さんが会議通訳の準備をするとき、日本語から英語
そしてロシア語という順でその場に必要な専門用語を虱潰しに調べる
と書いていた。英語は義務教育で皆が学んでいるので、通訳にしても
翻訳にしてもアラが目立つことも指摘していた。米原さんの場合、東大の
大学院では恐らく先生方よりもロシア語のニュアンスを理解していただろう
から微妙な立場にいたことだろう。

工藤さんはインディアナ大学に35歳のときに留学した経験から、
発音とアクセントにも留意されている。これは、英語だけでなく
ポーランド語や他の外国語に関しても同様。英語とフランス語で
informationを単数として使うか複数として使うか異なることを
戦後、日本語を英語に訳していて指摘されている。しかし、英語
学習の際、発音とアクセントに力点を置いているが、複数形に
関しては言及されていない。日頃、巷に溢れるカタカナ、英語から
のものと思われるものの大半が、可算名刺で2つ以上あるのに
単数形になっているのが気になる。それと、中黒の省略。
いつ頃から、ダ・ヴィンチがダヴィンチになったのだろうか。

工藤さんが指摘されることの大半は、工藤さんが若かりし頃より
壮年までの教養主義が健全だった頃の名残なのかもしれない。
違和感をすぐに感じることが出来るような国語力は一日にして
ならない。多読にしろ精読にしろ、読む行為を大切にする姿勢は
便利さにかまけ翻訳を利用しようという態度ないし姿勢に対立と
までは行かずとも、極めて対照的だからだ。

工藤さんはジェームズ・ミッチナーの『ポーランド』の上巻と下巻を
訳しているだけでなく、ミッチナー本人とも会っている。ミッチナーは
徹底的に調べ上げたものを専門家に質してきちんと確認した上で
執筆してはいるものの、ポーランドの文化に関しては工藤さんの方が
上。翻訳では、民衆が事あるごとに歌う「百年」という歌---「百年、生きろ。百年、
生きたら、もう百年」----を挿入させることで、民衆の連帯感を盛り上げる
ことに成功させている!?完全な創作だが、素晴らしい!?
ミッチナーも同意を示したという。

ところで、ミッチナーはアイザック・B・シンガーと知り合いだったという!?
工藤さんはシンガーも訳されている。

mixiでシンガーの『敵 ある愛の物語』が薦められていた。
手に取ってみた。
「エクレシアスによれば『知が増すと悲しみも増える』云々とあった。
ビックリ!?
エクレシアスとはEcclesiastesで、『伝道の書』だと知っているものと
想定されているのだろうか。
また、発音ないし音は、イクリージアスティーズ。第二アクセントは最初のクリー
の長母音に、第一アクセントは(母音アとエを合わせた)シュワのアにある。

工藤さんはこれに対してどう反応するのだろうか、と思いながら、本を措いた。
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by ars_maki | 2007-08-29 21:18 | 読書

救命署名のお願い

先日、キリスト教圏では女性の同性愛者は何故処罰されないかが
話題になった。
参加しているmixiのコミュに「クリックで救える命がある」

昨日、遅まきながら知ったのは、イラン人女性ペーガさん
の強制送還に反対する署名の呼びかけ。
イスラーム圏のイランでは同性愛者は処罰される。
ペーガさんも強制送還されると、既に石打ちの刑にあった
相手の女性同様、石打の刑にあうものと思われる。
ペーガさんは相手の女性が処罰された後、英国に避難。
英国政府はイランとの間に波風を立てたくないらしく、
強制送還に向けて、現在、ペーガさんを収容している。

mixiに参加されている方は、直にコミュの該当頁を御覧ください。

dangobongoさんの掲示板にも書き込ませていただきましたが、
こちらにも同様な文面があります

私は、こちらの英国法務省の方に署名させていただきました。
6697番目でした。
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by ars_maki | 2007-08-29 15:43 | ネット

『ぼくの翻訳人生』

工藤幸雄、『ぼくの翻訳人生』、中公新書、2004年。

腰痛のためミシンに向かうのがシンドイ。
小さな本を読むなら差し支えないが、姿勢が問題なので、速度が極端に
落ちてしまうのだ。

工藤幸雄氏はポーランド語、ロシア語、フランス語、英語の翻訳者。
翻訳を半世紀ほど経つが、ベストセラーはないと断言。
ないわけではないが、この場合のベストセラーとは一冊の本を訳して
家が建ったり買えたり、ほぼ一生食べるのに困らないということを
言っているので、重版を重ねるだけでは充分ではないという意味である。

1925年、大連に生まれる。
占領軍の民間検閲局、A級戦犯裁判でも翻訳している。
後者では孫文の三民主義や被爆者の叫びなども訳したが、弁護側で
採用されなかったという。

日頃、疑問に思っていたことが取り上げられている。
川端康成の『雪国』の冒頭、「国境を抜けると雪国だった」の「国境」。
「くにざかい」でないといけないだが、いつの間にか「こっきょう」が定着。
確かに、日本国内の話だし、江戸時代の藩とかに無縁な昭和の話だ。
悪貨良貨を駆逐するのごとく、くにざかいがこっきょうになっていた?!

   (続く)
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by ars_maki | 2007-08-28 23:54 | 読書

ミスマッチ

白い靴のアグちゃん。
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白い靴ないしキャンバス地の模様を表わそうと、25番の白糸3本取り、コーチング・
ステッチでしてみたのですが、良くありません。
コーチング・ステッチは余白が充分にないと綺麗に見えないのかもしれません。
最初、考えたのは8番の白糸でバスケット・ステッチ。
こっちのほうが良かったかもしれません。
コーチングが駄目なら、ロング&ショートのほうがずっといいようです。
最初からやり直しになってしまいそうです。
ましなところ、良い所取りにしようかどうか、考えています。

コーチングでアウトライン・ステッチをするのでなくフィリング・ステッチにしようと
思ったのは、先日、「わたしつくるひと」で見たバイユーのタピストリーのキット
きっかけです。ホモ・ファーベルことKcouscousさんがバイユーのタピが本になって
いるのを教えてくれました。雄鶏社発行、『刺繍物語 バイユー・ペーズリー・アラベスク』

雄鶏社の本に掲載されている作品例は、
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イメージしていたものとは大違い。あくまで現代風。コーチングステッチは
勿論、使われているが、メインではない。何だかあまりにこじんまりし過ぎている感じで、
詰まらない。こんな文句を言っても始まらないのは分かっているのです。
キットは一目惚れだったということですね。それと、キット自体70mとまで行かずとも、
かなり大きいないし長いものと思っていたのですが、案外こちらもこじんまりとして
いるのかもしれません。
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by ars_maki | 2007-08-27 21:40 | 手芸
先日、作った文庫本カヴァーは洋書用のものになっていた。
それまで洋書用のカヴァーを多く作っていたこともあるが、絵を描いたものを
作ったことがなかったため、参考にする原画を左右反転させて描かなければ
ならないことに全く気がつかずにいたのだった。

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絵自体は前に描いたもののほうが出来がいい。
しかし、ミシンかけは矢張り腰痛に応えますね・・・。
こんなちゃちいものでも小1時間もかかりました!?
縫うのに失敗したこともあります。前のときは一回ですっきりかつ綺麗に
縫えたのに。

mixiに文蔵というコミュがある。
本を廻し読みにしている。
そこで知り合ったマイミクのHさんは和のものがお好きらしく、前から何か
手作りのものをお贈りしたいと思っていた。
山崎豊子の小説『不毛地帯』を読むきっかけを与えて頂いたからだ。
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by ars_maki | 2007-08-26 05:44 | 読書

白い靴

一昨日は坐骨神経痛の兆候が明らかに。
昨日は少し持ち直したかと思ったのだが、そう簡単に行くはずもなかった。

で、昨日はミシンかけは諦め、テーブルの上を少し整理した。
型紙はすぐに溜まってしまうので、ファイリング・ケースに収納。
針箱も教室用のものは別にして、家用にはバスケットを使うことにした。

ミシンかけが出来ないので、刺繍を少しした。

アグちゃんは白い靴におさまってしまうくらい小さいんですね?!
白いメッシュになっている靴。
コーチング・ステッチで表わす予定です。
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アグちゃんの刺繍のとなりは甥に貰った琵琶湖スィートサンドクッキー。
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by ars_maki | 2007-08-26 00:07 | 手芸